医療機器開発に携わるエンジニア

近年、医療機器開発の現場には様々な異種業種の需要が高まっています。医療機器・医療機関の仕事に携わるには、大学の医学部卒業や医薬知識が必要だとイメージしてしまいがちですが、実はそういったことはありません。
医療機器開発はプログラミング、統計解析といったPC知識・スキルに長けたエンジニアたちが中途採用で活躍する現場となっています。

日進月歩の医療技術においては、ときに従来では存在しない最先端医療のための最先端の機器が必要になります。医療機器開発エンジニアは、そうした既存ではない新たな機器の設計が求められるのです。
そのためには、臨床や手術の現場に立ち会うこともあります。医師や患者の問題や使用感を踏まえた上で計画書を作成し、よりブラッシュアップを重ねた試作品を作っていき、最終的な完成形を作り上げます。

医療機器エンジニアとなるのに、必ずしも医療機器に携わった経験が必要な訳ではありません。プログラマ、SEでの設計経験、データベース開発や統計解析などのスキル、メーカーの中には英語力が必須となるところもあります。ハードウェア・ソフトウェア双方の理解や、要望に沿った機器を作り上げる発想力・想像力の豊かさが求められます。
特に、中途採用ではより良い医療機器作成のための向学心が重視される傾向があります。黙々と行う開発環境だけではなく、実際に患者さんや医師といった機器を使う人と交流があり、自分の作った機器で喜ばれるのが目に見える、やりがいにつながるという声もあがっています。